電気は、ご入居者様の生活に欠かせない設備です。一方で、停電や漏電、ブレーカーの異常などは突然発生し、対応を誤ると感電や火災につながるおそれがあります。
管理会社様やオーナー様に求められるのは、すべてを自社で修理することではありません。ご入居者様が確認できる範囲と、資格を持つ専門業者へ任せる範囲を明確にし、早く適切な窓口へつなぐことです。
本記事では、賃貸住宅で起こりやすい電気トラブルの原因と対処法、管理会社様・オーナー様が準備しておきたい予防策を解説します。あわせて、夜間や休日の対応負担を抑える方法として、レプリスの「24時間駆けつけサービス」をご紹介します。
電気設備のよくあるトラブルとは?
賃貸住宅の電気トラブルは、建物側の設備、ご入居者様が使用する器具、配線の劣化など、さまざまな場所で発生します。代表的なものは次の4つです。
- ・受変電設備のトラブル
- ・老朽化による故障
- ・誤操作や誤接続による機器の故障
- ・漏電または感電
まずは、どの設備で何が起きているかを確認します。焦げ臭い、煙が出ている、異音がする、漏電ブレーカーが何度も落ちる場合は、ご入居者様による作業を止め、専門業者へつなぎましょう。
①受変電設備のトラブル
受変電設備とは、高圧で受けた電気を、建物内で使用できる電圧へ変換する設備です。変圧器や遮断器などで構成され、マンションでは電気室やキュービクルなどに設置されています。
経年劣化による絶縁不良や接触不良が起きると、ケーブル、開閉器、遮断器などが故障し、建物全体や複数の住戸に停電が及ぶことがあります。
また、機器に対して電気容量が不足している場合や、容量を超える設備が接続された場合は、遮断が繰り返されたり、発熱や発火につながったりするおそれがあります。建物全体に影響している場合は、受変電設備へ触れず、保守業者や電気工事業者へ点検を依頼してください。
②老朽化による故障
コンセントの差し込み不良、接続部分の緩み、照明器具や配線の経年劣化、コンセント周辺にたまったホコリなども、電気トラブルの原因になります。
管理会社様・オーナー様は、入居者からコンセントの焦げ跡、異音、プラグの緩みなどの相談があった際に、早めに専門業者へ確認を依頼できる体制を整えておくことが大切です。築年数の経った物件では、定期点検や入居前確認を行うことで、老朽化によるトラブルを未然に防ぎやすくなります。
③誤操作や誤接続による機器の故障
設備の更新や移設時に、接続する電源の電圧を誤ると、機器の焼損や故障につながります。三相配線の接続を誤った場合は、モーターなどの回転方向が反対になることもあります。
このようなトラブルは、ご入居者様の注意だけでは防げません。設備工事を行う際は、専門業者が電圧、電流容量、配線を確認し、作業内容を記録しておくことが大切です。
④漏電または感電
漏電は、設備の老朽化、ケーブルの損傷、水濡れ、接点の接触不良などによって発生します。漏電した状態で設備を使用すると、感電や火災につながるおそれがあります。
漏電や感電の恐れがある場合、入居者には無理に機器や配線へ触れないよう案内し、安全確保を最優先にしてもらう必要があります。そのうえで、管理会社様・オーナー様側では、専門業者や緊急対応窓口へ速やかにつなげられる連絡体制を整えておくことが重要です。
【トラブル別解説】電気トラブルの原因と対処法
ご入居者様から電気トラブルの連絡を受けた際は、慌てて復旧作業を案内するのではなく、まず状況を確認します。
確認したいのは、「建物全体か住戸内だけか」「どのブレーカーが落ちているか」「焦げ臭さ・煙・異音があるか」「水濡れが起きていないか」の4点です。危険を感じる場合は、復旧よりも安全確保を優先してください。
入居時には、簡単な確認方法だけでなく、「どの状態になったら自分で触らず、専門窓口へ連絡するか」まで共有しておくことが、事故と対応の遅れを防ぎます。
管理会社様・オーナー様ができる事前の対策とは?
電気トラブルを完全に防ぐことはできません。しかし、連絡先や初動対応を事前に決めておけば、対応の遅れや誤った操作による二次被害を減らせます。
管理会社様やオーナー様が準備しておきたい対策は、次の4つです。
- ・入居時に電気トラブルの確認方法と連絡先を共有する
- ・24時間対応できる相談窓口を用意する
- ・共用部への掲示や定期案内で連絡先を周知する
- ・電気設備の点検と保守を定期的に行う
①入居時に電気トラブルの内容や簡単な対処法を事前に共有
入居時には、電気トラブルが起きたときの確認方法と連絡先を案内しましょう。初めて一人暮らしをするご入居者様は、ブレーカーの場所や種類を把握していないこともあります。
案内しておきたい内容は、次のとおりです。
- ・停電時に確認する場所
- ・アンペアブレーカー・安全ブレーカーの確認方法
- ・焦げ臭さ、煙、異音がある場合は触らないこと
- ・夜間や休日を含むトラブル時の連絡先
復旧方法だけを伝えるのではなく、「漏電ブレーカーが繰り返し落ちる場合」「煙や焦げ臭さがある場合」は操作を続けないと明記してください。
②24時間駆けつけサービスを用意しておく
電気トラブルは、深夜や早朝にも発生します。営業時間外に連絡を受ける体制がない場合、ご入居者様が不安を抱えたまま朝まで待つことになり、管理担当者への緊急連絡も集中しやすくなります。
24時間対応の窓口を用意しておけば、状況の聞き取り、必要な注意案内、現場対応への接続を早められます。管理会社様やオーナー様にとっても、夜間対応の負担を抑えながら、対応漏れを防ぎやすくなります。
サービスを比較する際は、次の点を確認しましょう。
- ・電気工事士など、必要な資格を持つ業者へつなげられるか
- ・電話受付だけでなく、必要に応じて現場対応できるか
- ・対応範囲、追加費用、報告方法が明確か
電話サポートのみのサービスと、現場への駆けつけまで含むサービスでは、管理会社様に残る業務が異なります。受付後の手配、結果報告、費用確認まで含めて比較してください。
③共用部分の掲示板へのチラシ掲載・ビラ投函など
入居時に案内していても、時間が経つと連絡先や対処法を忘れてしまうことがあります。共用部の掲示板、入居者向けアプリ、定期配布物などを使い、電気トラブル時の連絡先を繰り返し周知しましょう。
案内には、連絡先だけでなく、「焦げ臭さや煙がある場合はブレーカー操作を繰り返さない」「配線やコンセント内部に触れない」といった注意事項も記載します。
連絡先がすぐに見つかれば、ご入居者様が迷わず適切な窓口へ相談できます。掲示物の電話番号や受付時間が古いままにならないよう、少なくとも年に一度は内容を確認してください。
④定期的な点検や保守
電気設備や配線、コンセント、スイッチ、分電盤などは、定期的に点検し、異常があれば修理や交換を行います。特に築年数が経過した物件では、目に見えない配線や接続部分の劣化にも注意が必要です。
点検や修理は、設備の種類に応じた専門業者へ依頼してください。点検結果と修繕履歴を残しておくと、同じ箇所でトラブルが起きた際の原因確認や、オーナー様への報告にも活用できます。
【ご入居者様満足度向上】レプリスの24時間駆けつけサービスとは?
レプリスの「24時間駆けつけサービス」は、水回り、鍵、窓ガラス、ガス、電気設備など、入居後に発生するトラブルを
24時間365日体制でサポートするサービスです。
電話でのご案内だけで解決できない場合は、
修理・修繕のために現場へ駆けつけます。
応急処置にかかる費用は無料で、部品代も
最大5,000円まで無料です。
専用フリーダイヤルは19ヶ国語に対応しています。外国人のご入居者様にも、トラブルの状況や対処方法を説明しやすく、管理会社様・オーナー様の対応負担を抑えられます。
管理会社様からは、法人契約時の請求方法、更新時の手続き、受付内容や対応結果の共有方法についてもご相談があります。導入前に、受付方法・費用・更新・報告の流れまで確認しておくと、導入後の社内運用を整えやすくなります。
ご入居者様と管理会社様・オーナー様それぞれのメリットや、詳しいサービス内容は専用ページをご覧ください。
電気トラブル発生時には24時間体制で迅速に対応
マンションやアパートの電気トラブルは、住戸内だけでなく、共用部や受変電設備に原因がある場合もあります。影響範囲が広いケースでは、原因確認と専門業者への手配を早める必要があります。
レプリスの24時間駆けつけサービスでは、コールセンターへの入電の3分の1以上が、18時から翌朝8時までの夜間帯に発生しています。約3件に1件が、管理会社様やオーナー様の通常営業時間外に寄せられている計算です。
夜間や休日にも相談でき、必要に応じて現場対応へつなげられる窓口があれば、ご入居者様の不安を早く解消できます。管理会社様にとっても、担当者個人に夜間対応が集中する状態を避けやすくなります。
電気トラブルへの対応体制を見直したい場合は、対応範囲や運用方法を含めて、レプリスの24時間駆けつけサービスをご確認ください。
電気トラブルに関するよくある質問
Q1.入居者から「ブレーカーが何度も落ちる」と連絡があった場合、管理会社はどう対応すべきですか?
まずは、どの種類のブレーカーが落ちているか、特定の家電を使用したときだけ発生するか、焦げ臭さや煙などの異常がないかを確認します。電気の使い過ぎが原因と考えられる場合は、使用中の家電を減らして様子を見てもらいます。
漏電ブレーカーが繰り返し落ちる場合や、焦げ臭い・異音がするなどの異常がある場合は、入居者による操作を中止してもらい、速やかに電気工事業者などへ点検を依頼しましょう。
Q2.電気トラブルは管理会社や入居者が直接修理してもよいですか?
電球の交換や家電製品の電源を切るなど、資格を必要としない範囲であれば対応できます。一方、配線やコンセント、分電盤などの修理・交換には、電気工事士の資格が必要となる場合があります。
感電や火災につながるおそれがあるため、原因が分からない場合や設備内部の作業が必要な場合は、管理会社や入居者が無理に対応せず、専門業者へ依頼しましょう。
Q3.電気トラブルの修理費用は、管理会社と入居者のどちらが負担しますか?
費用負担は、トラブルの原因や賃貸借契約の内容によって異なります。建物の設備や配線の経年劣化、不具合などが原因の場合は、貸主側の負担となることが一般的です。
一方、入居者による誤った使用や故意・過失が原因の場合は、入居者負担となる可能性があります。修理を手配する前に、発生状況や設備の状態を確認し、契約内容と照らし合わせて判断することが大切です。
Q4.一室だけではなく建物全体が停電している場合は、どこへ連絡すればよいですか?
まずは、共用部や周辺の建物も停電しているかを確認します。周辺一帯が停電している場合は、一般送配電事業者の停電情報を確認しましょう。
特定の建物だけが停電している場合は、受変電設備や共用部の電気設備に不具合が発生している可能性があります。設備管理会社や電気工事業者など、あらかじめ決めている緊急連絡先へ相談してください。
Q5.夜間や休日の電気トラブルに備えるには、どのような体制が必要ですか?
夜間や休日でも入居者が迷わず連絡できるよう、24時間対応の相談窓口や駆けつけサービスを用意しておくと安心です。連絡先だけでなく、「焦げ臭い場合は操作しない」「煙や火が出ている場合は消防へ連絡する」など、緊急時の行動も事前に周知しておきましょう。
入居時の案内書類や共用部の掲示、定期的な案内などを活用し、継続して周知することも重要です。










